今年の登壇を振り返る 「Adobe MAX Japan 2017」

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11月28日、Adobe MAX Japan 2017に、松久さん(株式会社SCREENグラフィックソリューションズ)と一緒に登壇しました。 私たちの公演はビデオアーカイブが公開される予定なので、本記事では登壇のきっかけ、裏話、狙い等を記載していきます。

いつ、どこで、何を、誰に向けて話したのか

  • 場所 Adobe MAX Japan 2017
  • タイトル 「webと一緒に紙媒体も頼まれた!」 さぁどうする? – やさしく始めるwebデザイナーのための印刷講座[mg2]
  • 内容 webデザイナー向けの印刷講座を行いました。基本中の基本から、慣れてる人も見落としがちなポイントまで抑えています。また教材として特殊加工を施したしおりもご用意しています。

講演のビデオアーカイブはこちら(私たちの講演はまだ公開されてないようです)

きっかけ

Adobe MAX japan 2017登壇のきっかけ

こちらの記事(なぜ色が透けるの?オーバープリントの知識で着地点を見据えたデザインを!)がきっかけとなり、松久さんからご連絡をいただきました。
私のツイートが破天荒で「声をかけるには勇気が必要だった」そうです。ポジティブエキセントリックという異名をいただきました。

何度か聞かれたので回答を。「どうやったら登壇の声をかけてもらえるか」

今回私が言える答えは「ブログを書くこと」そして「自分らしく、他にない記事を書くこと」です。現在記事数は10件少々と少ないですがブログが登壇のきっかけになっています。私は下記のような事を心がけてます。

  • 知識の答え合わせのため5~7冊の本を行き来したり、本を追加で購入することも。
  • 記事は叩きの段階でディレクターの友達に意見してもらうことが多いです。
  • バズることより「たった一人でも困っている人へ向けて」「自由にテーマを決める」ことにしています。

私が伝えたかったこと

webデザイナーが紙媒体に触れる時の力になりたい

印刷について質問をくれるwebデザイナーの友人がいます。手探りの部分もあるだろうし、力になれた時はすごい嬉しいです。同じように不安を抱えて手探りで紙媒体のデザインをしているwebデザイナーの方が居たら、力になりたいなと考えました。

去年の来場者を調査したり、アンケートで需要を測ったり、webデザイナーの友人にヒアリングもしました。
Twitterアンケートは世論ではないですが、形として傾向を探れました。

諸々合わせて考えて知ってるつもりの人ほど危ない、慣れてる人も見落としがちな今のルールの基本の「き」を、仕組みからお伝えしていきました。

作ったデザインを形にする、次の人(エンジニア)の行為を理解すること

  • 印刷会社に出した時点で全て向こうの仕事
  • 機械がやってるんでしょう
  • 向こうの責任でしょう

上記のような意見に「違和感」がありました。創ったモノへの責任や、次の工程の理解と協力は?という気持ちがあり…。(印刷工程まで考える人も、もちろんたくさん居ます)

印刷データ入稿後の工程は、見る機会も中々ないですよね。講演では印刷工程で見る画面と共に「データ入稿の後」についてもお話しできたので、次工程をより詳細に見ていただけたのではないでしょうか。

媒体は手段!目的を理解したアプローチが大切

一緒に登壇した松久さんの言葉です。「紙もwebもどっちが上とか下ではなく、目的に対しての手段と利点がそれぞれにあり、どうアプローチするかが大切」。

紙、web…それを超えて、そもそも誰に何をしたら一番伝わるのか先に考えること、プル型、プッシュ型、媒体全体の市場の話、それぞれの得手不得手…。練習の合間にいろいろお話しました。
媒体の違いや制作の理解もまた、デザイン(目的を達成するための設計)という行為の可能性を広げていくのでは無いでしょうか。

人との関わりに感謝を込めて

二人で登壇する大変さと、支えてもらえた感謝と反省

私は東京在住で一緒に登壇した松久さんは京都なのです。この距離と、二人でやるということは登壇経験の少ない私には大きなハードルでした。ちなみに、下記のような形で進行しました

  • Backlogで情報をタスクに分けて共有
  • skypeで遠隔練習、貸会議室で前日も練習
  • 知識のすり合わせをフィードバックで行う
  • 思いやりを持って、思ったことを全部言う
  • 相手の状況に合わせて会話する(主に松久さんが私をフォローしてくださいました?)

特に最後の項目がポイントで、私のツイートが時々エキセントリックなので、様子を見て雑談から始めてくださったり、スベりギャグもいただきました!
これについて(特に感情がもろに出る部分)は以前から直そうと頑張ってるのですが、七顛八起中です。
初期よりマシになった気がするのですが、どうだろう…。あ〜自分に対しての憤りがすごい!自害したい!ううう…!(このような発言がヤバイのですよね…)

スライド、栞、タイトル、全てCMYKのカラーの使用を徹底してましたが、誰にも触れられてはないです。(なので、ここでアピールします!)

栞を作っていただいたデザイナーさんがとても素敵

紙特有の立体的な輝きの金箔、銀箔、ニスを楽しめる栞を教材として配布しました。
制作して下った素敵なデザイナーさん方をご紹介します。 写真:栞 金魚(カワココ作)、アロワナ(hamko作)、クリスマスツリー(すあま作)、サイズ一覧(たじま作)

カワココさん

チョーかっこいい金魚の栞を作ってくださいました。
イラレラボでもIllustratorのtipsをご紹介されてます。アピアランスの魔法使いです。
webサイト イラレラボ
関連記事 Topic_AdobeMAXJapan のセッションで配布するScodixの印刷サンプルを作成しました

hamkoさん

細やかな装飾が可愛いアロワナの栞を作ってくださいました。
Twitterの発信も勉強になる内容がいっぱい。ぜひフォローを!
webサイト hamfactory
Twitter hamkoさんのtwitter

すあまさん

季節感も印刷の効果もぴったりなクリスマスツリーの栞を作っていただきました!
web制作も行う有限会社トゥーウェイズのデザイナーさんです。
webサイト 有限会社トゥーウェイズ
関連記事 Adobe MAX Japanで配布のしおりを作りました。

ご来場の皆様が優しい

たくさんの暖かいコメントをありがとうございました!できる限り追って読みました。togetterにもまとめがあります!

また、ブログで感想をいただけたので、紹介させていただきます。

終わりに

この記事を書いてる時に、ふと落書きをしてしまいました。下記のツイートです。

基本かもしれない。みんな知ってるかもしれない。でも言葉や形にすることで誰かの力になれたら嬉しいな〜。

決して人前に立って話すのが上手いとは言えないし、時々足がすくんでます。
それでも、一個ずつ少しずつ誰かの役に立つように、伝える力をつけるために「やり続けるしかない!」と思ってます。
後悔も反省も、気づきも「行動したから」出てきたはず。あの時こうしたら…は、次に活かします!(がんばります!)?

いつも通り長い記事ですが、読んでくださってありがとうございました!

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たじま ちはる

画像:たじまちはる

マーケティングとデザイン

ヒトとモノとコトを最適な形で伝えるために、戦略、マーケティングを理解し、目的を達成するためのデザインを行う。
デザインの設計という面を伝えること、デザインとその周囲をつなげていくために、登壇や個人メディアでの発信にも力を入れている。