2015/11/17

CI=ロゴのことではない。歴史に触れつつ掘り下げます。


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「CIとはロゴマークを作る事」と言ってる方も多いのですが、そうではなくて、他の要素も含めて考えないとできない経営戦略です。ということを自分の再確認もかねて調べつつ、書いてみました。

CIはコーポレート・アイデンティティ。訳すと「企業の独自性」ですよね。このCIは、3つのアイデンティティで組み立てられています。3つのアイデンティティを含んだ活動がCI計画、またはCIです。逆に言うと、CIという言葉だけになると空っぽの箱みたいなものかと思います。

3つのアイデンティティについても少し掘り下げ、CIの全容を書いてみます。
デザイナーは基本的に、VIを行っていると思います。MI-理念-やBI-行動理念-から入らせてもらえることは滅多にないので、MI / BI は控えめに、VIを重点的に記載します。

・CI=コーポレート・アイデンティティ 企業の独自性
・MI=マインド・アイデンティティ 理念の統一
・BI=ビヘイビア・アイデンティティ 行動の統一
・VI=ビジュアル・アイデンティティ 視覚の統一

CIとは

企業文化を構築し特性や独自性を統一されたイメージやデザイン、またわかりやすいメッセージで発信し社会と共有することで存在価値を高めていく企業戦略のひとつ
引用もと:wikipedia

さきほども書いていた通り、MI BI VIの3つで成り立ちます。(とりあえず、上記の引用にある「メッセージ」はロゴじゃないですよね?)

1950年代にアメリカで広がった、経営戦略です。(よく見かける1930年に広まった。は、本当は駆け出し位のようですね)。手元の書籍やwebサイト調べによると、ドイツの建築家ペーター・ベーレンスという方が1900年初頭にそういった活動を始めていたようです。
出典:絵解きデザイン史/コーポレート・アイデンティティ研究所

ちなみに、どこの書籍やサイトで見ても、日本で初めて取り入れられたのは1970年代のマツダ東洋工業)です!すごい!
そして、その後どんどん普及し、現在取り入れてる企業は多数…ですね!

MI=マインド・アイデンティティ 理念の統一

CIのひとつはMI-理念-です。BIやVIについて考える際の基盤にもなります。

例えば、事業内容、企業の社会的責任 (CSR)、歴史、思想、方針、所有技術や企業イメージ、得意、不得手も含めてどんどん掘り下げ、自社について存在価値を体系的に整理し、改めて根本の考え方は何であるのかを明確にしていくことで、MIが定まります

会社の理念や、社訓、スローガンになったりしてますよね。

ここでは、自社ならではの魅力を見いだしましょう。ここが明確であれば、CI計画で定着させていくときも高い価値となっていきます。CIは中身があってこそ価値のでる戦略です中身の基盤はMIです

BI=ビヘイビア・アイデンティティ 行動の統一

理念が明確になってくると、どういう行動をとれば良いかなんとなく見えてきます。

行動、顧客との接し方、サービスのあり方を行動指針としてまとめます。
MIが社内外で独自性を打ち出せる「企業の根本」であったとしたら、「根本に基づいた行動」として社内で統一する行動指針といえるのではないでしょうか。

それを活動として大切にしていくことで、社外にも伝えられる…といったところかと思います。顧客を含めた社外とのコミュニケーションをより自社らしい魅力を持った形にしていく基盤でもあるそうです

ちょっと、BIは資料が少なくて情報も弱めです。参考までにどうぞ。

VI=ビジュアル・アイデンティティ 視覚の統一

さて、ここでやっとロゴを含めた見た目としての理念の統一になります。ここを考えるときに大切になってくるのがMI-理念-とBI-行動理念-です
理念をビジュアル化し、社内外で独自性を印象づけるためには、まず理念と行動について知らなければなりません。知らない事は伝えられませんよね

ロゴを含めた。ということは他にもたくさんあるわけです。

・ロゴ
・マーク
・企業広告
・名刺
・キャラクター
・ムービー
・看板
・包装紙
・PR誌

などなど、さまざまです。(参考:絵解きデザイン史/コトバンク
ロゴやマーク、キャラクターは使用規定が定められることも多いです。統一することで浸透させるので当然ですよね。

また、知的財産として商標登録され企業の資産として厳しく管理されることも多いです。商標は登録から10年存続期間があり、指定商品について名称を使用する権利を専有、類似する商標の使用を禁止することもできます。…話がぶれるので細かくは調べてください。

目立つのがどうしてもビジュアルになるのでロゴがCIのこととおっしゃる方も多いのだと思います。

歴史でひもとくと、全く持ってロゴ作りのみのことではございません。

おまけの話とか

まれにCIが企業のロゴで、VIがその他のロゴだとおっしゃる言葉も見かけますが、どこが出典でそう思われているのかなあと、不思議です…。ちょっと聞いてみたいですよね。

ちなみに以下のような派生のアイデンティティが…ありますね。BI(Behavior Identity)がかぶっているので別の名前を考えてほしかったです…。

SI(Shop IdentityやSchool Identity)、BI(Brand Identity)、PI(Personal Identity)などは、CIの概念を企業体以外にも応用した派生語である。
引用もと:コーポレート・アイデンティティ研究

こんなところで、今日は終わりにさせていただきます!

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画像:たじまちはる

この記事を書いたのは > たじまちはる

企業/事業戦略、ブランド戦略、販促計画など、根本を組立てる仕事が得意。
紙、立体物、店頭、Web、動画など幅広い分野の企画とデザインに携わっています。

デザイン(和訳:設計)を活かすためのお勉強記事を主体に執筆してます。

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