デザインはマーケティングに含まれる。「何かを伝える」目的があり「見た目」は手段である。

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いつもデザインするときに、見た目ばかりを気にしてませんか? デザインは「何かを伝える」ことが目的であり、「見た目」は手段なのです。手段にこだわっても、「伝える何か」がどうしようもなければ、効果的なデザインは行えないのです。

伝える何かを突き詰めること=マーケティング、その中の手段=デザインです。

それは明確に辞書や書籍に載っている事実ですが、伝わりづらいのが現実です。論理的な考え方に基づいて、より効果的なデザインを行える事をお伝えしたいと思います。

 

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入り口は見た目になります。でも、その裏側にこれだけのプロセスがあり、図の通りデザインはマーケティングに含まれて居るのです。デザイナーである私たちは経営戦略や、マーケティングで突き詰めて考えて「見た目」という手段に落とし込むのです。

それについて、詳しくご解説していきます。
wikiからの引用を主体にしていますが、各項目に記載した複数の参考書籍による、偏りの無い知識かと自負しています。


 

○目次

デザインとは
なんでマーケティング?
マーケティングと経営戦略
まとめ

デザインとは

デザインは人間の行為(その多くは目的を持つ)をより良いかたちで適えるための「計画」も意味する。
引用もと:wikipedia

デザインとは引用の通り計画を意味します。ちなみに和訳してみると「計画」に加えて「企み」「志向」などの単語が出てきます。

(解釈)計画があり、計画をより伝わる見た目(手段)にしたもの=デザイン

こう見ると、計画がある故の見た目なのですが、世に出るのは完成品なので見た目=デザインと思う人多いです。

見た目は大切な入り口ですが、冒頭で触れた通り見た目は手段です。計画がしっかりしていないと、効果は見いだせないのです。

なんでマーケティング?

なんでデザインはマーケティングに含まれた手段だ。と私が言い切るのか。その理由と深い関係性をお伝えします。

マーケティングとは企業、組織が行うあらゆる活動のうち、「顧客が真に求める商品やサービスを作り、その情報を届け、顧客がその価値を効果的に得られるようにする」ための概念。また顧客のニーズを解明し、顧客価値を生み出すためのプロセスを指す。

引用もと:wikipedia


これ、デザインを通して行いたい計画、まんまですよね??
特に【情報を届け、顧客がその価値を効果的に得られるようにする」ための概念である。また顧客のニーズを解明し、顧客価値を生み出すためのプロセス】ってこれぞ、そうじゃないですか。

さらに、マーケティングがデザインを含み込んでいる事実を表す図を引用します。

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宣伝内容?宣伝媒体?これってデザインでやってることですよね!マーケティングの中に入ってませんか?

上記を踏まえ、やはりこれを主張したいです。

伝える何かを突き詰めること=マーケティング、その中の手段=デザインです。

つまりマーケティングを届ける手段の一つがデザインなのです。マーケティングは考える為の手法が幅広くあり、突き詰めれば突き詰める程、的を得た計画が行えるのです。

 

ということは、マーケティングに強くなればなるほど、人に届けられるデザインがしやすくなっていくはず!

上記で、マーケティング>デザインという深い関係性があるという事実をお伝えできたかと思います。計画をしっかり立てるために行うのがマーケティングです。

マーケティングとデザインのおすすめ&参考にした書籍
買わせる発想
101デザインメソッド
コミュニケーションをデザインするための本

 

マーケティングと経営戦略

マーケティングは最初の図から見ると、経営戦略に含まれてますよね。なんか難しそうに見えますが、もう一度マーケティングの引用文(wikipedia)「冒頭」をひっぱりだします。

マーケティングとは企業などの組織が行うあらゆる活動のうち…

こんな事を書いてましたね。「組織が行うあらゆる活動」の根源を作るのが経営戦略です。マーケティングは経営戦略の活動のひとつです。

経営戦略は奥が深いです。企業と雇用者の関係性やら、モチベーションの話、企業自体の強みや弱み、理念、方針、有利な市場についてなど、色んな事が入っています。

経営戦略のおすすめ&参考書籍
経営戦略全史

マーケティングの知識や考え方があれば計画を立てられるので、理論的かつ効果的な「見た目(手段)」を作って行けると思っているのですが…。マーケティングをしていると、経営戦略と混ざった形で学ぶ事が多いです。

なので、マーケティングに興味をもったら、ぜひ経営戦略の本にも目を向けてください。ご紹介している経営戦略全史もマーケティングがっつりです。そっちの方が深い知識を得られますし、読んでみると意外にも難しくない、とても面白い話なのです。

まとめ

下記のように「デザイン」のことをまとめてみました。いかがでしょ…???

(経営戦略やマーケティングで施策を練った伝えるための)計画があり、その計画をより伝わる見た目(手段)にしたもの=デザイン

最初にも書いたのですが、念のため。「より伝わる見た目」にすることを忘れないでください。見た目が入り口なのは事実です。

中身の無い、だらだら長い文書は中々読んでもらえません(って人の事言えない)し、伝わるようにまとめ、また、言葉を言い換えて、また、魅力的なビジュアルを取り入れて。

要素を削ったり輝かせながら計画を飲み込んで、解りやすくアウトプットしてお届けするまでが、デザインだと思います。

 

以上でした。
(いつか、ここに書いた書籍のレビューもしたいです。…多分…きっと)

 

 

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たじま ちはる

画像:たじまちはる

マーケティングとデザイン

ヒトとモノとコトを最適な形で伝えるために、戦略、マーケティングを理解し、目的を達成するためのデザインを行う。
デザインの設計という面を伝えること、デザインとその周囲をつなげていくために、登壇や個人メディアでの発信にも力を入れている。